特定の相続財産の一部を譲り受けた場合の分割請求
特定の相続財産の持ち分を譲り受けた者による分割請求の可否 この問題について最高裁判所は次のように判断しました。事案は次のようなものです。原告は被告の1人から被告が相続した財産中の特定の不動産の持ち分及びその他の相続人の持 […]
相続分の譲渡と遺留分侵害
相続人に対する相続分の譲渡が遺留分算定の際に考慮されるのか 問題になったのは、次のような事案に関してです。 (1) 亡Aは亡Bの妻であり,上告人,被上告人及びCはいずれも亡Bと亡Aとの間の子である。Dは,被上告人の妻であ […]
相続した建物の使用権原
相続財産に含まれる不動産を相続開始後に使用した場合の法律関係 遺産の中に不動産が含まれる場合に、相続開始後もその不動産を一部の相続人だけが使用しているということは、よくあることです。この場合に、使用していない相続人から、 […]
財産承継としてされた信託契約の取り消しの可否
財産承継を目的とした信託契約の解除の可否 ご相談と同じように不動産等を信託の目的として、親子間で結ばれた信託契約に、解除についての条項が定められた場合について、当該条項が信託法の特則として、信託法の規定に優先して適用され […]
亡くなった方の死亡保険金は相続財産になるか
法定相続分とは → 質問3-1 養老保険契約に基づく死亡保険金請求権と特別受益についての最高裁判所の判例 相続人のうち1人が次の養老保険契約及び養老生命共済契約に係る死亡保険金等を受領したという事案で最高裁判所は次のよう […]
平成初期のころの嫡出でない子の法定相続分
非嫡出子の法定相続分についての最高裁判所の判例 2 憲法14条1項適合性の判断基準について憲法14条1項は,法の下の平等を定めており,この規定が,事柄の性質に応じた合理的な根拠に基づくものでない限り,法的な差別的取扱いを […]
被相続人死亡後の抵当権の設定
1.相続人が誰もいない場合の相続財産 相続人が誰もいない状況で人が亡くなると、その人の財産は相続財産法人となり、家庭裁判所が選任した相続財産管理人が事後処理を行うことになります。そして、この場合の清算手続きには限定承認に […]
共有持分権の相続と特別縁故者
1.相続人がいないときの2つの民法の規定 まず、1つ目の規定は共有持分に関する次の規定です。 (持分の放棄及び共有者の死亡)第二百五十五条 共有者の一人が、その持分を放棄したとき、又は死亡して相続人がないときは、その持分 […]
亡くなった配偶者の遺骨の所有権
1.姻族関係を終了した場合の遺骨の引き取りに関する裁判例 亡くなられた配偶者の遺骨を引き取りたいのに婚家の反対にあったという事案に関する裁判例があります。 夫の死亡後、その生存配偶者が原始的にその祭祀を主宰することは、婚 […]